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2019.12.07  

Jin Ohashi Website

Category / -Works Posted by / ORYEL

鬼才?奇才?たぶん、どちらかであることは確かだ。そんな写真家・大橋仁氏のウェブサイトを企画・アートディレクションさせていただきました。自身の写真集を出版するたびに、その過激な内容が波紋をよんでしまう大橋仁。過激という安易な言葉で表現してしまうのはちょっと違う。大橋仁本人からすれば、目の前にある現実をただただひたすら撮り続けているだけだと思う。大橋仁の作品は、生々しい描写や、性的な描写も多いので、表層的に見てしまえば、何でもありのただのエロ人間じゃないかと思う人もいるかもしれない。ただし、大橋仁が会話のなかで発する詩的で精密な言葉を聞いたり、思っていること考えていることを綴っている文章などを読んでいくと、何でもありのただのエロ人間ではないことは確かなのである。非常に奥深くて知的なのである。びっくりするくらい。「目のまえのつづき」、「いま」、「そこにすわろうとおもう」、写真集のタイトルだけみても、感情や思考の深さ、知的レベルの高さはすぐに分かるはずだ。ウェブサイトのMESSAGEに、大橋仁が書いた文章がたくさん掲載されているので、是非覗いてみてほしい。そして、そんな作家すぎるくらい作家な写真家の大橋仁は、作家業とは真逆のスタンスで、多くの雑誌、広告写真やコマーシャルのカメラワークもやっているフォトグラファーでもある。作品を見てもらえれば分かると思うが、誰もが見たことある作品がたくさんある。それらの写真は、とても人間的で美しいものばかりだ。世界的なアーティストであるビョークにまたがって撮影したり、「彼に撮ってほしいから」とトム・ウェイツにスケジュールを合わせてもらったり、A Tribe Called QuestのQティップに綿棒を持たせて撮影したり、椎名林檎の無邪気な子供みたいな表情を引き出したのは、世界でも大橋仁ただ一人だと思う。瀬戸内寂聴を撮影しているときには、彼女がニコニコしながら「あなたすき〜」と言ったらしい。人格者である瀬戸内寂聴が放ったその何気ない一言が大橋仁という人間そのものを表しているような気がする。大橋仁の人間としての体当たりな姿勢は、その人の魂まで写しているのだと思う。27年前に20代前半だった大橋仁のそれを見抜ぬき、彼を見出したアラーキーはさすがだ。2012年に出版した写真集「そこにすわろうとおもう」では、アラーキーが「これが現代アートだ。」と絶賛している。珍しく長々と書いてしまったが、是非、新しい大橋仁氏のウェブサイトで過去から今までの素晴らしい作品を見てほしいし、MESSAGEの文章を読んでほしい。20年前のSWITCHで撮影したビョークやトム・ウェイツ、フィオナ・アップルなどは大橋仁の代表作であって、それらの写真は少し時代が古すぎるのではないか?みたいな議論もあったのだが、今見ても全然古臭くないというか、やっぱりカッコいい。むしろまだ見たことない人に是非見てほしいということもあり、自信を持って掲載してもらうことにした。大橋仁氏の作品を見る前(もしくは後)に、下記のリンク「VICE Photo Issue 2013 特別対談! 大橋仁×小池昌代」を観ると、大橋仁とは何者かが少しだけ分かるかもしれない。

大橋仁ウェブサイト

www.ohashijin.com

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